不貞慰謝料を請求された場合、「弁護士に依頼すべきか」「請求通りに支払うか」「自分で交渉するか」はよく悩まれるところです。
結論から言えば、弁護士に依頼した方がよいケースがほとんどです。
このページでは、その理由を具体的に解説します。
弁護士に依頼するメリット
弁護士に依頼するメリットは次の点です。
- 手間・時間・心理的負担からの解放
- 感情的な対立の回避
- 法律的に妥当な解決
それぞれ詳しく解説していきます。
手間・時間・心理的負担からの解放
実際の交渉は、次のような流れで進みます。
- 相手方弁護士からの主張書面が届く
- 内容を読んで正確に理解する
- 反論を考える
- 反論書面を作成して提出する
一般の方がこれを行う場合には、法律を調べたり、文章を考えるといった作業が必要になり、1回あたり5〜10時間程度かかります。
これを5~10往復ほど繰り返すため、合計すると50〜100時間程度の時間を要することになります。
仕事や日常生活を続けながら、この時間を確保するのは困難です。
さらに、不貞慰謝料請求の性質上、主張書面には性格や日常生活、人間性に関する指摘が書かれることもあります。
それを読み、反論を考え続けることは、心理的にも大きな負担になります。
弁護士に依頼するメリットとして最も大きいのは、時間的・心理的負担から解放される点だといえます。
感情的な対立の回避
不貞慰謝料請求においては、もともと性格や生活態度への不満積み重なっていることが多く、非難や罵倒に発展しやすい紛争です。
感情的な応酬になると
- 精神的負担がさらに増える
- 冷静な話し合いができなくなる
- 解決が長期化する
といった悪循環に陥りがちです。
弁護士が間に入ることで、感情論を切り離し、法律的な観点に基づく交渉に整理することができます。
法律的に妥当な解決ができる
インターネット上には、不貞慰謝料に関する一般的な情報が多く掲載されていますので、これを読めば解決できそうな気がします。
しかし実際にやろうとしてみると、その事件固有の事情を踏まえた妥当な慰謝料額や解決内容までは分かりませんし、交渉のポイントも分かりません。
また、一見解決したように見えても、後から蒸し返しが可能な合意になっているケースもあります。
弁護士が関与することで、その事件の具体的事情に応じた妥当な解決を図り、一度で紛争を終わらせる内容にまとめることが可能になります。
経済的なメリット
とはいっても、弁護士に依頼すると費用が掛かるため依頼するかどうかは悩みどころです。
しかし、実務上は慰謝料の減額幅が弁護士費用を上回るケースがほとんどです。
このため、最終的な支払額が減り、経済的にも有利になることが多くなります。
参考として、当事務所の場合は以下のとおりです。
- 着手金:33万円
- 成功報酬:減額分の14%+税
- (裁判になった時だけ発生)期日日当:3.3万円/日
例えば、交渉で100万円の減額ができた場合、弁護士費用は約48万円となり、実質的には約50万円支払額が減る計算になります。
まとめ
不貞慰謝料請求において、金額面の損得を気にされる方は多いですが、最大のメリットは負担の回避にあります。
時間的・心理的負担を回避しながら、その上で金銭面でも有利な解決を目指せる点が、弁護士に依頼する大きな意味といえるでしょう。
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この記事の執筆者
寺岡法律事務所
弁護士 寺岡健一(所属弁護士会:大阪弁護士会)