不貞行為をした側でも弁護士に依頼してよい?罪悪感がある方へ
不貞行為をした側でも、弁護士への依頼は法律で認められた正当な権利です。依頼が「反省していない」と評価されることはありません。
「自分が不貞をしてしまったのに、弁護士に頼んでもいいのだろうか」と、罪悪感から相談をためらっていませんか。たとえ自分に非があっても、請求された金額が適正かを確認し、適切に解決を図ることは正当な対応です。なぜ依頼してよいのか、依頼が不利にならない理由を解説します。
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非があっても、請求額が適正かを確認するのは正当な対応です。理由を見る
不貞慰謝料を請求された側が弁護士に依頼すること
弁護士に依頼する権利とは
弁護士は依頼者の立場にかかわらず、法的な権利を守るために活動する専門家です。不貞行為をした側であっても、法律上認められた権利の範囲内で適切な対応をすることは、弁護士制度の本来の役割に沿ったものといえます。
不貞慰謝料請求における弁護士の役割
不貞慰謝料を請求された場合、弁護士は主に次のような役割を果たします。
請求内容の法的検討
請求された慰謝料の金額が、裁判例や法律の趣旨に照らして適正かどうかを検討します。不貞慰謝料の金額は、不貞行為の内容、婚姻期間、子どもの有無、請求者側の事情など、さまざまな要素によって変わります。請求額がこれらの事情に照らして過大である場合には、適正な金額への減額を求めることが考えられます。
相手方との交渉の代理
当事者同士で直接やり取りをすると、感情的になりやすく、話し合いが難航することがあります。弁護士が間に入ることで、法的な根拠に基づいた冷静な交渉が可能になります。
示談書・合意書の作成
慰謝料の支払い条件や、今後の接触禁止条項などについて、法的に有効な書面を作成します。不備のある合意書を作成してしまうと、後日トラブルが生じる可能性があるため、弁護士による確認は重要です。
裁判への対応
交渉で解決しない場合に訴訟に発展することがあります。裁判では、法的な主張や証拠の提出を適切に行う必要があり、弁護士のサポートが重要です。
弁護士に依頼しても裁判で不利に評価されることはない
弁護士に依頼したことが裁判で不利に評価されることはありません。裁判所は、当事者が弁護士を選任することを当然の権利として扱っています。弁護士に依頼したからといって、「反省していない」と裁判所に評価されることはありません。
むしろ、弁護士を通じて適切な対応をすることは、誠実に紛争を解決しようとする姿勢として理解されます。感情的なやり取りを避け、法的な枠組みの中で解決を図ること自体が、紛争の早期解決につながる場合もあります。
「弁護士に依頼すると反省していないと思われる」ことはない
「自分が悪いことをしたのに弁護士に頼むなんて、反省していないと思われるのではないか」という不安を持つ方はいらっしゃいます。しかし、この心配は不要です。
弁護士に依頼することと反省しているかどうかは、別の問題です。たとえ自分に非があったとしても、請求されている金額が適正かどうかを確認し、適切な解決を図ることは正当な対応です。実際の裁判実務においても、慰謝料を請求された側が弁護士に依頼して減額交渉を行うことは日常的に行われていることであり、それ自体が反省の有無を示す事情として扱われることはありません。
不貞慰謝料の金額は交渉の余地がある
不貞慰謝料の金額は法律で一律に定められているわけではありません。民法第709条(不法行為による損害賠償)及び第710条(財産以外の損害の賠償)が法的根拠となりますが、具体的な金額は個別の事情によって異なります。
一般的に、不貞慰謝料の裁判上の相場は数十万円から200万円程度が多いですが、不貞行為の態様、婚姻関係の長さ、破綻への影響、子どもの有無、不貞行為の期間や回数など、多くの要素が考慮されます。請求された金額をそのまま支払う必要があるとは限りません。
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慰謝料を請求された場合にとるべき対応
不貞慰謝料を請求された場合、まず大切なのは冷静に状況を整理することです。感情的になって相手方に直接連絡をしたり、請求を無視したりすることは、問題を複雑にする原因になります。具体的には、次のような対応が考えられます。
まず、届いた書面(内容証明郵便や訴状など)の内容をよく確認し、請求の根拠や金額を把握します。次に、自分の記憶を整理し、不貞行為の経緯や相手方との関係について事実関係を確認します。そのうえで、弁護士に相談し、請求内容が法的に適正かどうか、どのような対応が可能かについてアドバイスを受けることをお勧めします。
自分だけの判断で相手方に対して書面を送ったり、口頭で約束をしたりすると、後から撤回ができなくなります。早い段階で弁護士に相談し、方針を決めたうえで対応することが、結果的に適切な解決につながりやすくなります。
まとめ
不貞行為をしてしまった場合でも、弁護士への依頼は法律で認められた正当な権利です。依頼したことが裁判で不利に働いたり、「反省していない」と評価されたりすることはありません。むしろ、弁護士を通じて冷静に対応することは、誠実に解決しようとする姿勢として理解されます。請求された金額が適正かどうかには交渉の余地があり、そのまま支払う必要があるとは限りません。
一方で、罪悪感から相談をためらい、自分だけの判断で相手に書面を送ったり口頭で約束をしたりすると、後から撤回できなくなり、本来であれば減額できたはずの金額で固まってしまうこともあります。非があるかどうかと、請求が適正かどうかは別の問題です。おひとりで抱え込まず、まずは一度弁護士へご相談ください。状況を伺えば、請求内容が適正か、どのような対応ができるかを具体的にお伝えできます。
この記事の執筆者
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