不貞慰謝料を請求され、解決までにどれくらいかかるのか不安に感じていませんか。交渉のみなら3〜6か月、裁判になれば1〜2年が目安です。本記事では請求から解決までの流れと期間の目安、時間を味方につけて冷静に対応するための考え方を整理します。
無料相談のご予約はこちら
全国対応・オンライン相談可能・秘密厳守
目次
不貞慰謝料とは
不貞慰謝料とは、配偶者以外の者と性的な関係(不貞行為)を持った場合に、その相手方の配偶者から請求される損害賠償のことです。法律上は、民法第709条が定める不法行為に基づく損害賠償請求になります。
請求は、不貞行為を行った一方配偶者と、不貞相手の双方に行うことができます。
不貞慰謝料を請求できる期間には時効があり、民法第724条により、被害者が損害および加害者を知った時から3年、または不法行為の時から20年で消滅すると定められています。そのため、請求書面が届いた段階では、まず請求の根拠と時効の進行状況を確認することが対応の出発点になります。
解決までの一般的な流れ
不貞慰謝料を請求されてから解決に至るまでの流れは、おおむね次のような段階に分かれます。
①相手方からの請求
内容証明郵便などで慰謝料を求める書面が届くことが一般的です。請求金額や請求の根拠となる事実が記載されています。
②裁判外での交渉
請求された側が回答書を送り、金額や条件について話し合いを進めます。書面のやり取りを重ね、合意できれば示談書を作成して終了します。
③相手方による訴訟提起
交渉がまとまらない場合には、請求者が訴訟提起することで訴訟に移行します。
交渉を経ずに訴訟を起こす場合もあります。
④裁判手続
訴状が送達された後、第一回口頭弁論期日が指定され、その後は数回の期日で争点整理や証拠調べが行われます。期日は概ね1か月から1か月半に1回のペースで開かれます。
⑤和解または判決
審理が進む中で裁判所から和解案が示されることが多く、双方が受け入れれば和解で終了します。和解に至らない場合は判決により決着します。
段階ごとの期間の目安
解決までの期間は事案によって大きく異なりますが、おおむね次の目安になります。
裁判外の交渉に要する期間
請求書面が届いてから示談に至るまでは、3~6か月程度が目安になります。代理人を通じて書面のやり取りを重ね、金額や付随条件(求償権の取扱い、接触禁止条項など)を調整します。
訴訟提起の準備に要する期間
訴訟提起をするには、証拠の整理や訴状の作成が必要であり、3~6か月の期間が必要となります。交渉と並行して訴訟の準備をするため、交渉開始から訴訟までで3~6か月と考えてよいです。
ただし、費用の都合などにより訴訟提起に移行せず交渉が続けられる場合もあります。
裁判手続に要する期間
訴訟が提起されてから判決または和解に至るまでは、6か月から1年程度かかるのが一般的です。地方裁判所における民事第一審通常訴訟事件の平均審理期間は約10か月とされていますが、長引く場合には1年を超える場合があります。
不貞行為の存在に争いがない場合には、6か月程度で終わる可能性が高くなります。
不貞行為の存在自体に争いがある場合には、尋問などが実施され長期化する場合があります。
全体としての期間の目安
交渉のみで解決できる場合には3~6か月が目安になります。
訴訟になった場合、交渉期間も合わせると、1年から1年6か月程度が目安になります。
請求を受けた段階では、全体として3か月から2年程度の幅を想定しておくとよいでしょう。
時間は請求される側の味方である
訴訟が長期化することで請求される側に発生するデメリットは遅延損害金ですが、これは年3%となります。仮に慰謝料額が100万円であり、1年間争ったとしても3万円しか増加しません。
むしろ、長期化を受け入れて粘り強い対応を行うことで、有利な解決を得られる可能性が高くなります。
弁護士に依頼すれば期間の長さは大きな問題にならない
弁護士に依頼した後は、相手方とのやり取り、書面の作成、裁判所への対応などは弁護士が代理人として行います。本人が直接相手方と接触する必要はなくなり、時間的・心理的負担は最小限に抑えられます。
そのため、解決までに時間がかかったとしても、本人が日々その対応に追われる状況にはなりません。請求された側にとって重要なのは、解決を急いで不利な条件で示談してしまうことを避け、適正な内容で決着させることです。期間が長くなる可能性を視野に入れたうえで、落ち着いて対応を進めることが大切です。
時間がかかることを前提に冷静な対応を進める
不貞慰謝料を請求された場合、まず大切なのは、請求の内容と根拠を冷静に確認することです。請求された金額が必ずしも適正とは限らず、過大な請求や法的根拠の弱い請求が含まれている場合もあります。焦って早期に支払う約束をしてしまうと、後から条件を変更することはできません。
次に、落ち着いて弁護士に相談・依頼を行います。
弁護士に依頼をすれば窓口が弁護士になり、自身で対応する必要はなくなります。これによって心理的負担から解放されるため、時間を味方につけて落ち着いて対応することが可能になります。
まとめ
不貞慰謝料請求の解決までには、交渉のみなら3〜6か月、裁判になれば1〜2年程度かかることがあります。ただし、弁護士に依頼すれば窓口は弁護士となり、本人が日々対応に追われることはありません。焦って不利な条件で示談する方がリスクは大きく、時間を味方につけて適正な解決を目指すことが重要です。請求書面が届いたら、まずはお気軽にご相談ください。
-3-150x150.png)
この記事の執筆者
寺岡法律事務所
弁護士 寺岡健一(大阪弁護士会)
※弁護士紹介ページはこちら
全国どこでも、ご自宅から、オンラインで相談・依頼をお受けしています。
※オンライン相談はお使いのPCまたはスマートフォンで可能です。